ベイヤーダイナミックのT50p、エージング中。
ネットで見かける個人の方のレビューなどを拝見するとネガティブな意見多数。
そのほとんどが、「こもる」 という感想。
正直、わかります。
ただし、毛嫌いせずにしばらく聴いているとこれのおもしろさも感じられるんです。
耳のすぐ側面にかけているにもかかわらず、音に距離がある、なんて言うか
部屋にいてオーディオ聴いている距離感に近いものを感じるんですね。
ハイトーンVOICEの女性ボーカルものを聴いても、高音が刺さらず聴き疲れしなくて
良いし、音全体的に輪郭に丸みがあるので長時間聴いても疲れにくい長所があるのですが、
これが「こもる」の評価になっているのかと。
輪郭描写は甘くて丸みがあり、楽器の音色にも若干脚色がある風にも聴こえますが
おいら的にはネガティブにはとらえておりません。
キライな方は、この辺がダメなんだろうなと思いました。
音同士の分解能も良いと感じますし、トーンが上品で空間に伸びてフェイドアウトしていく
各楽器の音色も美しいと思いました。
最初、あまり好きなタイプではなかったのですが
毎日聴いていると意外とクセになる、甘くて上品なこんちくしょーです。
気付けば、Made in Germany。
そうか、こいつの甘さと上品さはライカレンズのまさにそれだ。